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メイド喫茶

西の秋葉原こと大阪日本橋に行ってきたですよ
日本橋といえば、無駄に乱立するメイド喫茶
せっかく来たんだし軽く食事しようと メイド喫茶で有名なCCOちゃに向かうも平日のOPENは遅いらしく 残念ながら準備中
どうしようか迷ってたところにちょうどCCOちゃと同じビルにメイドカフェが入ってるのを発見 これがいけなかった
さっそく乗り込んだエレベーターを降りると、真昼間から蛍光灯の無機質な光でがんがんに照らされた ちょうど学習塾くらいのスペースにソファと机がぽつりぽつり
その所々に学生の文化祭レベルの飾りつけがされていた
軽く地雷臭がしたので引き返そうか躊躇した瞬間
地雷はモーションセンサーだった

「おかえりなさいませー」

ハスキーな女性の声
出てきたのはセーラー服を身にまとった、楚々としたオタクが好むイメージとは真逆の女の子
脱色でだいぶ痛んだ髪は若干、落ち着いたカンジの金
まさに”いまどき”の女子高生そのまんまだった
メイドカフェなんて羊頭狗肉 リアル志向の制服喫茶かこれわ
オタクの幻想ばっきぼきカフェ
引き返そうにも背後のエレベーターの扉はすでに閉じている
「囲まれているぞ!」というバニング大尉の声が聞こえた気がした(戦場の絆的な意味で)
なし崩し的に一番奥の席に通された
見たところ、メイド(のようなもの)はふたつ 平日にもそこそこ客が入る日本橋のほかのメイドカフェと違って客はおたっきぃ佐々木みたいな風貌の男性と俺のふたり
俺以外にも被害者いたwwwwうwwっうぁとか草生やして安堵してたら 隣の自称メイドと「久しぶりだねー」とか談笑してやがんの
この人はアッガイやズゴックよりもアッグやゾゴッグを愛でる人に違いない
被害者は俺一人か
そのとき ふと目に付いた貼り紙にこう書いてあった

『チャージ料500円です(はぁと』

すべてを悟った
近頃、メイドカフェブームに便乗した店が雨後の筍の如く日本各地で乱立してるらしいが、ここはその筍なのだ、と
貼り紙のフリフリのメイドのイラストが虚しさをいっそう加速させる
だってここにいる自称メイドはメイド服すら着てないただの三次だ
2,5次元の夢すら見させてくれない三次女なんだ…
ええいままよ と一番安いドリンクぐい飲みして帰ろうと腹括ってメニュー見てたら

『メイドとのお話タイム♪最初の5分間誰でも無料』

どうやら最初のチャージ料で漏れなく付いてくるサイドメニューらしく
30分…1時間…無制限となると段々とのっぴきならぬプライスになっている
なんて迷惑な無料メニューだ こんなにありがたくないものはない
オタク ひいては俺の人見知り具合を舐めている 訴えりゅ!

「あの…これ…絶対しなくちゃだめなんですか…?」

内心と裏腹なヘタレ加減で訊いたところ
「絶対ってわけじゃないけどぉ…お話しましょうよ♪」だってさ
こりゃ川の流れに逆らうだけ無駄だと思い 早々にホットコーヒーをオーダーする
「ホットコーヒーですね♪」
そうだ 500円のホットコーヒーだ…
チャージ料500円と合わせて1000円か…とか黄昏ていたら

「あのぉ…アタシもなんか飲んでいいですか?」

               !?

そこで、俺のダミープラグが発動した
ガッデムなめてんじゃねえですよ 完全無欠なキャバクラじゃねえかよ、と
風営法で捕まっちまえサノバビッチ!!

「ぁ…いいですよ」

ヘタレはどこまでいってもヘタレだった
ほんとカモだよね
その自称メイドが厨房に行った後 メイドが何頼んだ訊いてないに気付いた
なんか高い酒のボトルとか出てきたらどうしよう怖い怖すぎる
とか戦慄してたら一番安いウーロン茶だった
ちょっと見直した ホントちょっとだけ
それ以後の会話はこんなカンジ

・ オタクな人はここによく来るの?→オタクの人も来るけど一般の人も多いよ
・ なんかガラガラだけど 休日はどんなかんじ?→休日もがらがら あまりにも暇だからビラばっか配ってる (そりゃこんなんじゃリピーターいないだろうなぁ)
・ メイドさんは二人だけ?→三人いるけど もう一人の子は生理痛がひどいとかで裏で休んでる (なんだそりゃ)
・ お客さん来るたびに飲み物飲まなきゃだめだからお腹ぱんぱんにならない?→なる しょっちゅうトイレにいってる (そりゃそうだ)

その流れの中で曲のリクエストをオーナー自ら受けてくれるらしいということで、ちょっとでも元取ろうと半ばヤケになってリクエストしてみることにした
自称メイド「お兄さん、なんか好きな音楽ないの?レゲェとか聴いてそう」という言葉を軽くスルー この空気の中でカラオケで「スキ?キライ?スキ!!」(CV釘宮)を極めようと頑張ってるとか言えない…
持ってこられた歌本も見事に洋楽ばかりで とことんオタクに優しくない
マライヤ・キャリーとか知らねぇよ マラリヤの一種か(名前は知ってるけどね)
とりあえずスダンド・バイ・ミーを適当にリクエストしたら 当のオーナーが出てくるのが遅い遅い ふふふ…まったく人をイライラさせるのがうまいやつらだ……
それともこの待ち時間で新しい注文させようって魂胆なのか
俺はこのコーヒー(冷めてる)一杯と添い遂げる
痺れを切らしてもう会計済ませてしまおうとしたら、ようやくオーナーが登場
ヒゲの生えた中年で所謂チョイ悪オヤジ系?シルバーアクセとニットキャップにサングラス
どう見てもメイドに造旨や愛があるように見えない
まぁ オーナーの弾き語りは良かったですよ いい声してた
でもこれでメイドカフェはないだろう
帰り際、「いっそのことオーナー喫茶にしたらどうですか」なんて皮肉も言ってみたけど、笑顔で軽くスルーされた(^ω^#)
まぁ、メイド喫茶なんてもんに闇雲に行くもんじゃないねってそういうお話でしたちゃんちゃん
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